平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10
【問題10】
プロジェクト遂行上のリスク事象を抽出,識別し,事象の発生確率とプロジェクトへの影響度から分類したリスク対応計画を立案する。リスク対応の考え方をまとめた表として,最も適切なのはどれか。ここで,“予防対策”は“当該リスク事象の発生を未然に防ぐ”ための対策を意味し,“発生時対策”は“当該リスク事象が実際に発生したとき”の対策を意味し,“受容”は“当該リスクへの対策をとらない”ことを意味する。
【解説】
リスク対応計画を立てる際の基本的な分類は以下の通りです:
- 発生確率が高く、影響度が大きい場合(C)
→ 予防対策と発生時対策を組み合わせる必要があります。
- 発生確率が高く、影響度が小さい場合(A)
→ 発生頻度を抑えるために予防対策を行います。
- 発生確率が低く、影響度が大きい場合(D)
→ 発生時の損失を最小限に抑えるために発生時対策を行います。
- 発生確率が低く、影響度が小さい場合(B)
→ コスト対効果が低いため、受容を選択します。
選択肢の表を基に考えると、最も適切な分類が示されているのは以下です。
【答え】
ウ: A:予防対策, B:受容, C:予防対策と発生時対策, D:発生時対策
出典:平成21年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10