平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問3
【問題3】
PMBOKのプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。
インプット情報として与えられるWBSやスコープベースラインを用いて,プロジェクトのスコープを記述する。
プロジェクトのスコープに含まれないものは,記述の対象外である。
プロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
プロジェクトの予算見積りやスケジュール策定をして,これらをプロジェクトの前提条件として記述する。
【解説】
ア: インプット情報として与えられるWBSやスコープベースラインを用いて,プロジェクトのスコープを記述する。
誤り。WBSやスコープベースラインはプロジェクトスコープ記述書作成の結果物であり,インプットとして与えられるものではありません。
イ: プロジェクトのスコープに含まれないものは,記述の対象外である。
誤り。プロジェクトスコープ記述書には,スコープ外の項目も明確に記述することで,スコープの境界を定義する役割があります。
ウ: プロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
正しい。プロジェクトスコープ記述書の目的は,成果物の詳細とそれらを作成するための作業を定義することです。
エ: プロジェクトの予算見積りやスケジュール策定をして,これらをプロジェクトの前提条件として記述する。
誤り。予算見積りやスケジュール策定は他のプロセスで行われるものであり,プロジェクトスコープ記述書の内容には含まれません。
【答え】
ウ: プロジェクトの要素成果物と,これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する。
出典:平成22年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問3