平成23年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問13
【問題13】
デルファイ法を利用して、プロジェクトのリスクを抽出しているものはどれか。
ステークホルダや専門家にインタビューし、回答を収集してリスクとしてまとめる。
複数の専門家にアンケートを行い、その結果を要約する。さらに要約結果を用いてアンケートを行い、結果を要約することを繰り返すことでリスクをまとめる。
プロジェクトチームのメンバに複数の専門家を加えて会議をし、リスクに対する意見を出し合い、進行役がリスクとしてまとめる。
プロジェクトを強み、弱み、好機、脅威の各観点及びその組合せで分析し、リスクをまとめる。
【解説】
ア: ステークホルダや専門家にインタビューし、回答を収集してリスクとしてまとめる。
誤り。インタビューはデルファイ法ではなく、通常の質的データ収集手法に該当します。
イ: 複数の専門家にアンケートを行い、その結果を要約する。さらに要約結果を用いてアンケートを行い、結果を要約することを繰り返すことでリスクをまとめる。
正しい。デルファイ法は、匿名の専門家集団に複数回アンケートを実施して合意を形成する手法です。これにより、専門家の意見を収集し、集約してリスクを特定します。
ウ: プロジェクトチームのメンバに複数の専門家を加えて会議をし、リスクに対する意見を出し合い、進行役がリスクとしてまとめる。
誤り。これはブレインストーミングや会議を通じたリスク分析手法であり、デルファイ法ではありません。
エ: プロジェクトを強み、弱み、好機、脅威の各観点及びその組合せで分析し、リスクをまとめる。
誤り。これはSWOT分析の手法であり、デルファイ法ではありません。
【答え】
イ: 複数の専門家にアンケートを行い、その結果を要約する。さらに要約結果を用いてアンケートを行い、結果を要約することを繰り返すことでリスクをまとめる。
出典:平成23年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問13