平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17
【問題17】
SOA(Service Oriented Architecture)でサービスを設計する際の注意点のうち、適切なものはどれか。
可用性を高めるために、ステートフルなインタフェースとする。
業務からの独立性を確保するために、サービスの命名は役割を表すものとする。
業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は練結合にする。
セキュリティを高めるために、一度開発したサービスは再利用しない方がよい。
【解説】
ア: 可用性を高めるために、ステートフルなインタフェースとする。
誤り。SOAでは、サービスはステートレスであることが推奨されます。ステートレス設計により、スケーラビリティと再利用性が向上します。
イ: 業務からの独立性を確保するために、サービスの命名は役割を表すものとする。
誤り。命名が役割を表すことは重要ですが、この選択肢では「業務からの独立性」を確保する観点からは不適切です。命名と独立性の間には直接的な関連はありません。
ウ: 業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は練結合にする。
正しい。SOAでは、サービス間の結合を疎結合(tight coupling の対義語)にすることが推奨されますが、設問の「練結合」は「結合度を適切に保つ」という解釈が可能で、業務の変化への対応を容易にします。
エ: セキュリティを高めるために、一度開発したサービスは再利用しない方がよい。
誤り。SOAの目的の一つは、再利用可能なサービスを設計することです。再利用を前提とした設計は、効率的でセキュアなシステム構築につながります。
【答え】
ウ: 業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は練結合にする。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17