平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問18
【問題18】
ソフトウェア開発におけるプロセスモデルに関する記述として、適切なものはどれか。
ウォータフォールモデルでは、企画段階での誤りは、開発の初期段階でほとんど判明する。
スパイラルモデルによる開発では、段階的に機能追加を繰り返し、各繰返しの段階でユーザの要求を確定して機能を充実していく。
スパイラルモデルによる開発で用いられるプロトタイピングは、ウォータフォールモデルの欠点を補う手法であるが、要求仕様の早期の確定のためにはエンドユーザの参加は望ましくない。
スパイラルモデルは、プロトタイプによって仕様を確定していくことが前提となっている。
【解説】
ア: ウォータフォールモデルでは、企画段階での誤りは、開発の初期段階でほとんど判明する。
誤り。ウォータフォールモデルでは、各工程が順番に進むため、企画段階での誤りは開発の後半まで気付かれない場合が多いです。
イ: スパイラルモデルによる開発では、段階的に機能追加を繰り返し、各繰返しの段階でユーザの要求を確定して機能を充実していく。
正しい。スパイラルモデルは反復型の開発モデルであり、各スパイラルの段階で要求を明確化し、プロトタイプを通じて機能を追加していきます。
ウ: スパイラルモデルによる開発で用いられるプロトタイピングは、ウォータフォールモデルの欠点を補う手法であるが、要求仕様の早期の確定のためにはエンドユーザの参加は望ましくない。
誤り。スパイラルモデルでは、プロトタイピングの目的はエンドユーザからのフィードバックを得ることにあります。エンドユーザの参加は重要です。
エ: スパイラルモデルは、プロトタイプによって仕様を確定していくことが前提となっている。
誤り。プロトタイピングはスパイラルモデルの一部であり、仕様の確定に必須ではありません。スパイラルモデルでは、リスクの軽減や段階的な改善も目的としています。
【答え】
イ: スパイラルモデルによる開発では、段階的に機能追加を繰り返し、各繰返しの段階でユーザの要求を確定して機能を充実していく。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問18