平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問19
【問題19】
情報システムの設計のうち、フェールソフトの例はどれか。
UPSを設置することによって、停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにし、データを保全する。
制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする。
ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする。
【解説】
ア: UPSを設置することによって、停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにし、データを保全する。
誤り。これはフェールセーフの例です。停電という障害に対して、安全にシステムを停止する設計がフェールセーフの特徴です。
イ: 制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする。
誤り。これもフェールセーフの例です。障害時に安全な状態に移行することが主な目的です。
ウ: ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
正しい。フェールソフトは、障害発生時に全システムを停止せず、可能な範囲で機能を継続する設計です。この選択肢はフェールソフトの典型例です。
エ: 利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする。
誤り。これはエラー防止の設計であり、フェールソフトには該当しません。
【答え】
ウ: ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問19