平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20
【問題20】
サーバ上のデータのバックアップに関する記述として、最も適切なものはどれか。
一定の期間を過ぎて利用頻度が下がったデータは、現在のディスクから消去するとともに、バックアップしておいた分も消去する。
システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし、それ以降は作業時間を短縮するために、更新頻度が高いデータだけをバックアップする。
重要データは、バックアップの媒体を取り違えないように、同一の媒体に上書きでバックアップする。
複数のファイルに分散して格納されているデータは、それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点で、バックアップする。
【解説】
ア: 一定の期間を過ぎて利用頻度が下がったデータは、現在のディスクから消去するとともに、バックアップしておいた分も消去する。
誤り。バックアップデータは、利用頻度が低いデータも含めて一定期間保管するのが適切です。データ消去とバックアップ消去を同時に行うのは不適切です。
イ: システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし、それ以降は作業時間を短縮するために、更新頻度が高いデータだけをバックアップする。
部分的に正しいが不十分。フルバックアップや差分・増分バックアップの手法として妥当ですが、選択肢の中で「最も適切」とは言えません。
ウ: 重要データは、バックアップの媒体を取り違えないように、同一の媒体に上書きでバックアップする。
誤り。バックアップの基本原則として、異なる媒体や場所に複製を保存し、一箇所の障害によるデータ消失を防ぐべきです。
エ: 複数のファイルに分散して格納されているデータは、それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点で、バックアップする。
正しい。一貫性のあるデータを確保するためには、すべての更新処理が完了したタイミングでバックアップを行うのが適切です。この方法は整合性を保つ上で最も適切です。
【答え】
エ: 複数のファイルに分散して格納されているデータは、それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点で、バックアップする。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20