平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8
【問題8】
表は、あるプロジェクトの作業リストであり、図は、各作業の関係を表したアローダイアグラムである。このプロジェクトの所要期間を3日間短縮するためには、追加費用は最低何万円必要か。
【解説】
1. クリティカルパスの特定
– パス1: A (5日) → C (6日) = 11日
– パス2: A (5日) → D (3日) → E (5日) = 13日
– パス3: B (10日) → E (5日) = 15日
最長経路であるパス3 (B → E)がクリティカルパスであり、所要日数は15日です。
2. 短縮の必要性
プロジェクト全体の所要期間を3日短縮するためには、クリティカルパス上の作業を3日短縮する必要があります。また、パス2 (A → D → E)は13日であり、クリティカルパスの短縮に伴い、こちらも1日短縮する必要があります。
3. 短縮可能な日数と追加費用
– 作業A: 2日短縮可能、1日あたり2万円
– 作業B: 4日短縮可能、1日あたり3万円
– 作業C: 2日短縮可能、1日あたり4万円
– 作業D: 1日短縮可能、1日あたり5万円
– 作業E: 2日短縮可能、1日あたり6万円
4. 短縮戦略
– クリティカルパス (B → E) の短縮:
– 作業Bを3日短縮 (3万円 × 3日 = 9万円)
– パス2 (A → D → E) の短縮:
– 作業Aを1日短縮 (2万円 × 1日 = 2万円)
合計追加費用は9万円 + 2万円 = 11万円です。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8