平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
【問題25】
SSLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
SSLで使用するWebサーバのデジタル証明書にはIPアドレスの組込みが必須なので,WebサーバのIPアドレスを変更する場合は,デジタル証明書を再度取得する必要がある。
SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
SSLはWebサーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Webサーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
日本国内では,SSLで使用する共通鍵の長さは,128ビット未満に制限されている。
【解説】
ア: SSLで使用するWebサーバのデジタル証明書にはIPアドレスの組込みが必須なので,WebサーバのIPアドレスを変更する場合は,デジタル証明書を再度取得する必要がある。
誤り。デジタル証明書には通常、ホスト名(FQDN)が含まれますが、IPアドレスの組込みは必須ではありません。WebサーバのIPアドレスを変更しても、ホスト名が変わらない限り再取得は不要です。
イ: SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
正しい。個人認証用のデジタル証明書は、ICカードやUSBトークンなどに格納可能で、特定のPCに限定されず、持ち運びが可能です。
ウ: SSLはWebサーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Webサーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
誤り。SSLは利用者間の安全な通信を確保するプロトコルであり、利用者登録が必要という規定はありません。
エ: 日本国内では,SSLで使用する共通鍵の長さは,128ビット未満に制限されている。
誤り。SSLで使用する共通鍵の長さには制限はなく、現在では128ビット以上の鍵が推奨されています。
【答え】
イ: SSLで使用する個人認証用のデジタル証明書は,ICカードなどに格納できるので,格納場所を特定のPCに限定する必要はない。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25