平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問6
【問題6】
プロジェクトの人的資源マネジメントに関して,"ブルックスの法則"で述べられていることはどれか。
エンゲージメントが高まると,プロジェクトメンバは問題に対して自律的に対応するようになる。
技術が発展し,高度な技術の利用が進むほど,人を中心にしたプロジェクトマネジメントが重要になる。
担当者の業務を可視化しなければ,いかに優秀なプロジェクトマネージャでも適切な管理はできない。
遅延しているプロジェクトへの新規要員の追加は,更なる遅れをもたらすだけである。
【解説】
エ: 遅延しているプロジェクトへの新規要員の追加は,更なる遅れをもたらすだけである。
正しい。ブルックスの法則では、「遅れているプロジェクトに人を追加すると,かえって遅れが増す」と説明されています。新しい要員の教育やチーム間のコミュニケーション負担が増加し,プロジェクトがさらに遅れる原因となります。
ア: エンゲージメントが高まると,プロジェクトメンバは問題に対して自律的に対応するようになる。
誤り。エンゲージメントの高まりはプロジェクトの効率性に寄与しますが,これはブルックスの法則の主題ではありません。
イ: 技術が発展し,高度な技術の利用が進むほど,人を中心にしたプロジェクトマネジメントが重要になる。
誤り。技術の発展がプロジェクトマネジメントの人的資源の重要性に影響を与えることはありますが,ブルックスの法則とは関係がありません。
ウ: 担当者の業務を可視化しなければ,いかに優秀なプロジェクトマネージャでも適切な管理はできない。
誤り。業務の可視化は重要ですが,ブルックスの法則の内容ではありません。
【答え】
エ: 遅延しているプロジェクトへの新規要員の追加は,更なる遅れをもたらすだけである。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問6