平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8
【問題8】
工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートのものはどれか。
計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
【解説】
ア: 計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
誤り。これはEVM(Earned Value Management)に関連する記述であり,ガントチャートの特徴ではありません。
イ: 作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
誤り。これはネットワーク図(PERTやCPM)の特徴を示しています。
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
正しい。ガントチャートは時間軸に沿って作業計画と実績を視覚的に表現するのに適しており,主に進捗管理に用いられます。
エ: 進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
誤り。これはプロジェクト全体の進捗を管理する他のツールに関連する記述です。
【答え】
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8