平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問9
【問題9】
プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。
クリティカルパス上の遅れているアクティビティに人員を増強した。
コストを削減するために,これまで承認されていた残業を禁止した。
仕様の確定が大幅に遅れたので,プロジェクトの完了予定日を延期した。
設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように,スケジュールを変更した。
【解説】
ア: クリティカルパス上の遅れているアクティビティに人員を増強した。
正しい。クラッシングは,プロジェクトを短縮するために追加のリソース(人員や資金)を投入する手法で,クリティカルパス上の作業に適用されるのが一般的です。
イ: コストを削減するために,これまで承認されていた残業を禁止した。
誤り。これはコスト削減のためのアクションであり,クラッシングには該当しません。
ウ: 仕様の確定が大幅に遅れたので,プロジェクトの完了予定日を延期した。
誤り。プロジェクトのスケジュールを延期するのはスコープ変更やリスケジュールの例であり,クラッシングではありません。
エ: 設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように,スケジュールを変更した。
誤り。これはファストトラッキング(並行作業)の例であり,クラッシングとは異なります。
【答え】
ア: クリティカルパス上の遅れているアクティビティに人員を増強した。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問9