平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
【問題25】
テンペスト技術の説明とその対策として、適切なものはどれか。
ディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、その対策としては、電磁波を遮断する。
データ通信の途中でパケットを横取りし、内容を改ざんする技術であり、その対策としては、デジタル署名を利用して改ざんを検知する。
マクロウイルスにおいて使われる技術であり、その対策としては、ウイルス対策ソフトを導入し、最新の定義ファイルを適用する。
無線LANの信号を傍受し、通信内容を解析する技術であり、その対策としては、通信パケットを暗号化する。
【解説】
ア: ディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、その対策としては、電磁波を遮断する。
正しい。テンペスト(TEMPEST)は、デバイスから放射される電磁波を解析して情報を盗み取る技術です。その対策として、電磁波を遮断するためのシールド対策が有効です。
イ: データ通信の途中でパケットを横取りし、内容を改ざんする技術であり、その対策としては、デジタル署名を利用して改ざんを検知する。
誤り。これは中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)に該当し、テンペスト技術ではありません。
ウ: マクロウイルスにおいて使われる技術であり、その対策としては、ウイルス対策ソフトを導入し、最新の定義ファイルを適用する。
誤り。マクロウイルスはウイルスの一種であり、テンペストとは関係がありません。
エ: 無線LANの信号を傍受し、通信内容を解析する技術であり、その対策としては、通信パケットを暗号化する。
誤り。これは無線LANの盗聴に該当し、テンペスト技術ではありません。
【答え】
ア: ディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し、表示内容などを盗み見る技術であり、その対策としては、電磁波を遮断する。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25