平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
DNS キャッシュサーバの設定によって再帰的な問合せの受付範囲が最大になるようにする。
DNS サーバから受け取るリソースレコードに対するデジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
ISP などのセカンダリ DNS サーバを利用して DNS コンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS 更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
【解説】
ア: DNS キャッシュサーバの設定によって再帰的な問合せの受付範囲が最大になるようにする。
誤り。これはキャッシュサーバの設定に関する内容であり,DNSSEC の機能ではありません。
イ: DNS サーバから受け取るリソースレコードに対するデジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
正しい。DNSSEC(DNS Security Extensions)は,DNS のセキュリティを向上させるため,リソースレコードにデジタル署名を付与し,送信者の正当性やデータの完全性を検証します。
ウ: ISP などのセカンダリ DNS サーバを利用して DNS コンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
誤り。これは DNS サーバの冗長化に関する説明であり,DNSSEC の機能ではありません。
エ: 共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS 更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
誤り。これは TSIG(Transaction SIGnature)の機能に関する説明であり,DNSSEC の機能ではありません。
【答え】
イ: DNS サーバから受け取るリソースレコードに対するデジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25