平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問2
【問題2】
プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクト憲章の説明として,適切なものはどれか。
組織のビジョン,目標及びビジネスニーズとともに,プロジェクトが提供するプロダクト,サービス,又は所産の特性を明確にした文書
どのようにプロジェクトを実施し,監視し,コントロールするのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,コントロール,及び終結する方法を明確にした文書
プロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目的,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
プロジェクトを正式に承認する文書であり,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
【解説】
ア: 組織のビジョン,目標及びビジネスニーズとともに,プロジェクトが提供するプロダクト,サービス,又は所産の特性を明確にした文書
誤り。これはプロジェクトの成果物の特性を説明する文書であり,プロジェクト憲章そのものではありません。
イ: どのようにプロジェクトを実施し,監視し,コントロールするのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,コントロール,及び終結する方法を明確にした文書
誤り。これはプロジェクトマネジメント計画書に関する記述です。
ウ: プロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目的,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
誤り。これはプロジェクトスコープ記述書の説明に該当します。
エ: プロジェクトを正式に承認する文書であり,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
正しい。プロジェクト憲章(Project Charter)は,プロジェクトの正式な開始を承認し,プロジェクトマネージャとその責任・権限を明確にする文書です。
【答え】
エ: プロジェクトを正式に承認する文書であり,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問2