平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
DNSキャッシュサーバの設定によって,再帰的な問合せを受け付ける送信元の範囲が最大になるようにする。
DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
ISPなどに設置されたセカンダリDNSサーバを利用してDNSコンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバの設定によって,再帰的な問合せを受け付ける送信元の範囲が最大になるようにする。
誤り。これはDNSSECの機能ではなく、DNSサーバ設定に関する記述です。
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
正しい。DNSSEC(DNS Security Extensions)はDNSデータにディジタル署名を付加し、送信者の正当性とデータ完全性を保証します。
ウ: ISPなどに設置されたセカンダリDNSサーバを利用してDNSコンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
誤り。これはDNSの冗長化による可用性向上の説明であり、DNSSECの機能ではありません。
エ: 共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
誤り。これはDNS更新時のTSIGに関する説明です。
【答え】
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25