令和2年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5
2025年7月3日
【問題5】
プロジェクト期間の80%を経過した時点での出来高が全体の70%,発生したコストは8,500万円であった。完成時総予算は1億円であり,プランドバリューはプロジェクトの経過期間に比例する。このときの状況の説明のうち,正しいものはどれか。
【解説】
各値の計算
- プランドバリュー(PV): プロジェクト期間の80%を経過しているので、完成時総予算1億円の80%に相当します。
PV = 1億円 × 0.8 = 8,000万円
- アーンドバリュー(EV): 出来高が全体の70%であるため、完成時総予算1億円の70%に相当します。
EV = 1億円 × 0.7 = 7,000万円
- 実コスト(AC): 発生したコストは問題文に記載の通り8,500万円です。
AC = 8,500万円
- コスト差異(CV): CV = EV – AC
CV = 7,000万円 – 8,500万円 = -1,500万円
- スケジュール差異(SV): SV = EV – PV
SV = 7,000万円 – 8,000万円 = -1,000万円
ア: アーンドバリューは8,500万円である。
誤り。アーンドバリューは7,000万円です。
イ: コスト差異は−1,500万円である。
正しい。計算結果より、コスト差異は−1,500万円です。
ウ: 実コストは7,000万円である。
誤り。実コストは問題文に記載されている通り8,500万円です。
エ: スケジュール差異は−500万円である。
誤り。スケジュール差異は計算結果より−1,000万円です。
【答え】
イ: コスト差異は−1,500万円である。
出典:令和2年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5