令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5
2025年7月3日
【問題5】
工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートのものはどれか。
計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
【解説】
ア: 計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合及びその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
誤り。ガントチャートは計画と実績の推移を視覚化するのに適しているものの,「費用の管理」には直接的に関与しません。
イ: 作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
誤り。これはPERT図やネットワーク図の特徴であり,ガントチャートではありません。
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
正しい。ガントチャートは作業の依存関係を表現するのには不向きですが,進捗状況の管理に適しています。
エ: 進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
誤り。マイルストーンを把握する機能はガントチャートに含まれる場合がありますが,その記述は限定的です。
【答え】
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5