令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問14
2025年7月3日
【問題14】
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば、プロセス “コミュニケーションのマネジメント" の目的はどれか。
チームのパフォーマンスを最大限に引き上げ、フィードバックを提供し、課題を解決し、コミュニケーションを促し、変更を調整して、プロジェクトの成功を達成すること
プロジェクトのステークホルダのコミュニケーションのニーズを確実に満足し、コミュニケーションの課題が発生したときにそれを解決すること
プロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
プロセス “コミュニケーションの計画" で定めたように、プロジェクトのステークホルダに対し要求した情報を利用可能にすること及び情報に対する予期せぬ具体的な要求に対応すること
【解説】
ア: チームのパフォーマンスを最大限に引き上げ、フィードバックを提供し、課題を解決し、コミュニケーションを促し、変更を調整して、プロジェクトの成功を達成すること
誤り。これはプロジェクトマネジメント全般の目的を広く表現したもので、コミュニケーションマネジメントに特化した内容ではありません。
イ: プロジェクトのステークホルダのコミュニケーションのニーズを確実に満足し、コミュニケーションの課題が発生したときにそれを解決すること
正しい。JIS Q 21500:2018では、コミュニケーションマネジメントの主な目的として、ステークホルダのニーズを満たすことと、課題解決を挙げています。
ウ: プロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
誤り。これは「ニーズの決定」に焦点を当てたものであり、プロセス全体の目的としては不十分です。
エ: プロセス “コミュニケーションの計画" で定めたように、プロジェクトのステークホルダに対し要求した情報を利用可能にすること及び情報に対する予期せぬ具体的な要求に対応すること
誤り。これはコミュニケーションの計画フェーズに限定された内容です。
【答え】
イ: プロジェクトのステークホルダのコミュニケーションのニーズを確実に満足し、コミュニケーションの課題が発生したときにそれを解決すること
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問14