令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問2
2025年7月3日
【問題2】
プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクト憲章の説明として,適切なものはどれか。
組織のニーズ,目標やベネフィットなどを記述することによって,プロジェクトの目標について,また,プロジェクトがどのように事業目的に貢献するかについて明確にした文書
どのようにプロジェクトを実施し,監視し,管理するのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,管理,及び終結の方法を明確にした文書
プロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
プロジェクトを正式に許可する文書であって,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書
【解説】
ア: 組織のニーズ,目標やベネフィットなどを記述することによって,プロジェクトの目標について,また,プロジェクトがどのように事業目的に貢献するかについて明確にした文書。
誤り。これはプロジェクト憲章の内容の一部ですが,正式な許可やプロジェクトマネージャの特定を含む全体像を示す記述ではありません。
イ: どのようにプロジェクトを実施し,監視し,管理するのかを定めるために,プロジェクトを実施するためのベースライン,並びにプロジェクトの実行,管理,及び終結の方法を明確にした文書。
誤り。これはプロジェクトマネジメント計画書の説明に該当します。
ウ: プロジェクトの最終状態を定義することによって,プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書。
誤り。これはプロジェクトスコープ記述書の説明に該当します。
エ: プロジェクトを正式に許可する文書であって,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書。
正しい。プロジェクト憲章の主な目的は,プロジェクトを公式に承認し,プロジェクトマネージャの権限を明確にすることです。
【答え】
エ: プロジェクトを正式に許可する文書であって,プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし,ビジネスニーズ,目標,期待される結果などを明確にした文書。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問2