令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23
2025年7月3日
【問題23】
認証局が発行するCRLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
CRLは,鍵の漏えい,失効申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
【解説】
ア: CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
誤り。CRL(Certificate Revocation List)は、失効したデジタル証明書の情報を記録するものであり、秘密鍵が登録されることはありません。
イ: CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
正しい。CRLには失効したデジタル証明書のシリアル番号とその失効日時が記載されています。これにより、利用者は証明書の有効性を確認できます。
ウ: CRLは,鍵の漏えい,失効申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
誤り。CRLは定期的に発行されるリストであり、リアルタイムに反映されるプロトコルではありません。リアルタイムな確認にはOCSP(Online Certificate Status Protocol)が利用されます。
エ: 有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
誤り。CRLに登録されるのは、何らかの理由で有効期限内に失効した証明書のみです。有効期限が切れた証明書はCRLには登録されません。
【答え】
イ: CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23