令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20
2025年7月3日
【問題20】
システム開発における発注者と受注者であるベンダーとの契約方法のうち、実費償還契約はどれか。
委託業務の進行中に発生するリスクはベンダーが負い、発注者は注文時に合意した価格を支払う。
インフレ率や特定の製品の調達コストの変化に応じて、あらかじめ取り決められた契約金額を調整する。
契約時に、目標とするコスト、利益、利益配分率、上限額を合意し、目標とするコストと実際に発生したコストの差異に基づいて利益を配分する。
ベンダーの役務や技術に対する報酬に加え、委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダーに支払う。
【解説】
ア: 委託業務の進行中に発生するリスクはベンダーが負い、発注者は注文時に合意した価格を支払う。
誤り。これは「固定価格契約」に該当します。発注時に合意した価格で業務を遂行する契約形態です。
イ: インフレ率や特定の製品の調達コストの変化に応じて、あらかじめ取り決められた契約金額を調整する。
誤り。これは「価格調整契約」の一例です。コストの変動に応じて契約金額を変更する契約形態です。
ウ: 契約時に、目標とするコスト、利益、利益配分率、上限額を合意し、目標とするコストと実際に発生したコストの差異に基づいて利益を配分する。
誤り。これは「インセンティブ契約」に該当します。コストや成果に応じて報酬が変動する契約形態です。
エ: ベンダーの役務や技術に対する報酬に加え、委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダーに支払う。
正しい。これは「実費償還契約」に該当します。実際に発生した費用を全額支払う契約形態です。
【答え】
エ: ベンダーの役務や技術に対する報酬に加え、委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダーに支払う。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20