平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問4
【問題4】
工程管理図表の特徴に関する記述のうち,ガントチャートの特徴はどれか。
計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合並びにその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
【解説】
ア: 計画と実績の時間的推移を表現するのに適し,進み具合並びにその傾向がよく分かり,プロジェクト全体の費用と進捗の管理に利用される。
誤り。ガントチャートは計画と実績を時間的に表現しますが,主に作業の進捗状況の把握に用いられます。費用管理には直接関連しません。
イ: 作業の順序や作業相互の関係を表現したり,重要作業を把握したりするのに適しており,プロジェクトの作業計画などに利用される。
誤り。作業の順序や相互関係を表現するには,ネットワーク図が適しています。ガントチャートでは相互関係の詳細な把握は難しいです。
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
正しい。ガントチャートは作業相互の関係には適していませんが,作業計画とその進捗を視覚的に把握するためのツールとして広く使用されます。
エ: 進捗管理上のマイルストーンを把握するのに適しており,プロジェクト全体の進捗管理などに利用される。
部分的に正しい。マイルストーンを示すことは可能ですが,主に進捗状況の把握に特化しています。
【答え】
ウ: 作業の相互関係の把握には適さないが,作業計画に対する実績を把握するのに適しており,個人やグループの進捗管理に利用される。
出典:平成22年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問4