令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問24
2025年7月3日
【問題24】
Webサーバでのシングルサインオンの実装方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
cookieを使ったシングルサインオンの場合,Webサーバごとの認証情報を含んだcookieをクライアントで生成し,各Webサーバ上で保存,管理する。
cookieを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにデジタル証明書を用いることができる。
【解説】
ア: cookieを使ったシングルサインオンの場合,Webサーバごとの認証情報を含んだcookieをクライアントで生成し,各Webサーバ上で保存,管理する。
誤り。cookieは認証情報を保存する手段ですが、シングルサインオンでは通常、認証サーバが認証情報を一元的に管理します。各Webサーバ上で保存、管理するのは一般的ではありません。
イ: cookieを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
誤り。cookieは同一のドメイン間で共有することが可能ですが、異なるドメイン間では直接共有することはできません。この制限を回避するために、別の仕組み(例:リバースプロキシ)が必要です。
ウ: リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
誤り。リバースプロキシを使えば、認証対象のWebサーバを同一のドメイン内に配置することが一般的です。異なるドメインに配置する必要はありません。
エ: リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにデジタル証明書を用いることができる。
正しい。リバースプロキシを用いることで、パスワードの代わりにデジタル証明書を利用した認証が可能となり、より高度なセキュリティを実現できます。
【答え】
エ: リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにデジタル証明書を用いることができる。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問24