令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問19
2025年7月3日
【問題19】
情報システムの設計の例のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
UPSを設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に運転を停止できるようにする。
ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
【解説】
ア: UPSを設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
誤り。これはフェールソフトではなく,フェールセーフの考え方に該当します。停電時にシステムを安全に停止する設計です。
イ: 制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に運転を停止できるようにする。
誤り。これはフェールセーフの例であり,安全停止を目的としています。
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
正しい。これはフェールソフトの例です。一部の機能が失われてもシステム全体を停止させず,縮小運転を続ける設計です。
エ: 利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
誤り。これはヒューマンエラー対策であり,フェールソフトの考え方ではありません。
【答え】
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問19