令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
2025年7月3日
DNSキャッシュサーバの設定によって,再帰的な問合せを受け付ける送信元の範囲が最大になるようにする。
DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
ISPなどに設置されたセカンダリDNSサーバを利用して権威DNSサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
共通鍵暗号とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバの設定によって,再帰的な問合せを受け付ける送信元の範囲が最大になるようにする。
誤り。これはキャッシュサーバの設定に関するものであり、DNSSECの機能とは関係ありません。
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
正しい。DNSSEC(DNS Security Extensions)は、ディジタル署名を利用してDNS応答が改ざんされていないことを検証する仕組みです。
ウ: ISPなどに設置されたセカンダリDNSサーバを利用して権威DNSサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
誤り。これはDNSの可用性向上のための設計に関するものであり、DNSSECの機能ではありません。
エ: 共通鍵暗号とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
誤り。これは動的DNS更新(DDNS)に関する説明であり、DNSSECとは異なります。
【答え】
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25