平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23
【問題23】
技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして,集団思考というものがある。集団思考の説明として,適切なものはどれか。
自分とは違った視点から事態を見ることができず,客観性に欠けること
正しいことが何かは知っているが,それを実行する勇気や決断力に欠けること
強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって,不合理な合意へと達すること
【解説】
ア: 自分とは違った視点から事態を見ることができず,客観性に欠けること
誤り。これは主に認知バイアスや視野狭窄の説明です。
イ: 組織内の権威に無批判的に服従すること
誤り。これは権威主義的服従の説明で,集団思考とは異なります。
ウ: 正しいことが何かは知っているが,それを実行する勇気や決断力に欠けること
誤り。これは個人の倫理的勇気に関する問題です。
エ: 強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって,不合理な合意へと達すること
正しい。集団思考(Groupthink)は、チームの結束を重視しすぎることで批判的思考が抑制され、不合理な意思決定に陥る現象を指します。
【答え】
エ: 強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって,不合理な合意へと達すること
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23