平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問24
【問題24】
公開鍵暗号方式を使った暗号通信をn人が相互に行う場合、全部で何個の異なる鍵が必要になるか。ここで、一組の公開鍵と秘密鍵は2個と数える。
【解説】
1. 公開鍵暗号方式の基本
公開鍵暗号方式では、各人が1つの公開鍵と1つの秘密鍵を持ちます。この2つの鍵はペアとして機能し、暗号化と復号化に使用されます。
2. 鍵の数え方
n人が通信を行う場合、各人が持つ鍵の組(公開鍵と秘密鍵)が必要です。
各人に2つの鍵(公開鍵と秘密鍵)が割り当てられるため、必要な鍵の総数は2nになります。
3. 選択肢の検討
ア: n+1 → 誤り。n人に対して鍵の数が1つ追加されるだけでは、公開鍵暗号方式の要件を満たしません。
イ: 2n → 正しい。n人にそれぞれ公開鍵と秘密鍵が必要なため、2n個の鍵が必要です。
ウ: n(n-1)/2 → 誤り。これはペア間の通信数を表す計算式であり、鍵の数には該当しません。
エ: log₂n → 誤り。鍵の数を対数で表す必要はありません。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問24