令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問14
2025年7月3日
【問題14】
基幹システムの更改に伴って,移行リハーサルを実施した。移行リハーサルの目的に照らして移行リハーサルの完了の仕方として,適切なものはどれか。
移行作業中に,環境に起因する問題が発生したが,その場で対応して移行手順どおりに移行作業を終了した。発生した問題については,移行作業終了後に,本番の環境では発生しないことが確認できたので,移行リハーサルを完了した。
移行作業中に問題が発生しなかったので,計画していた切り戻しの作業は実施せずに,移行リハーサルを完了した。
一部の移行作業の担当者が移行作業中に不在となる時間があったので,計画していた移行作業の作業順を入れ替えて計画時間内に移行作業を終了し,移行リハーサルを完了した。
計画していた移行作業の時間を超過したが,手順どおりに移行作業を終了したので,移行リハーサルを完了した。
【解説】
ア: 移行作業中に,環境に起因する問題が発生したが,その場で対応して移行手順どおりに移行作業を終了した。発生した問題については,移行作業終了後に,本番の環境では発生しないことが確認できたので,移行リハーサルを完了した。
正しい。移行リハーサルの目的は、本番前に問題を特定し、その対応を確認することです。この選択肢は問題発生時の対応と結果の確認を含むため適切です。
イ: 移行作業中に問題が発生しなかったので,計画していた切り戻しの作業は実施せずに,移行リハーサルを完了した。
誤り。移行リハーサルでは、問題の有無にかかわらず切り戻し手順の実施と検証が必要です。
ウ: 一部の移行作業の担当者が移行作業中に不在となる時間があったので,計画していた移行作業の作業順を入れ替えて計画時間内に移行作業を終了し,移行リハーサルを完了した。
誤り。リハーサルでは計画通りの手順を実行することが重要であり、計画外の順序変更はリハーサルの目的に反します。
エ: 計画していた移行作業の時間を超過したが,手順どおりに移行作業を終了したので,移行リハーサルを完了した。
誤り。リハーサルでは計画通りの時間内に作業が終了することを確認する必要があるため、時間超過はリハーサル失敗と見なされます。
【答え】
ア: 移行作業中に,環境に起因する問題が発生したが,その場で対応して移行手順どおりに移行作業を終了した。発生した問題については,移行作業終了後に,本番の環境では発生しないことが確認できたので,移行リハーサルを完了した。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問14