平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17
【問題17】
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
ネットワークカードのコントローラを二重化しておき,故障したコントローラの方を切り離しても運用できるようにする。
ハードディスクに RAID1 を採用して,MTBF で示される信頼性が向上するようにする。
【解説】
ア: 乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
誤り。これはミスを物理的に防止する「フールプルーフ」の考えに基づくものであり,フェールセーフではありません。
イ: 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
正しい。フェールセーフは,システムが故障しても安全な状態を保つように設計する考え方です。信号機を赤色にして停止を促す設計はフェールセーフの典型例です。
ウ: ネットワークカードのコントローラを二重化しておき,故障したコントローラの方を切り離しても運用できるようにする。
誤り。これはフェールオーバーの考えに基づくものであり,フェールセーフではありません。
エ: ハードディスクに RAID1 を採用して,MTBF で示される信頼性が向上するようにする。
誤り。これは信頼性向上を目的とした「フォールトトレラント」の設計であり,フェールセーフではありません。
【答え】
イ: 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17