平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23
【問題23】
コンティンジェンシープランにおける留意点はどれか。
企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
災害などへの対応のために,すぐに使用できるよう,バックアップデータはコンピュータ室内又はセンタ内に保存しておく。
バックアップの対象は,機密情報の中から機密度を勘案して選択する。
被害のシナリオを作成し,これに基づく“予防策策定手順”を策定する。
【解説】
ア: 企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
正しい。復旧の優先順位を設定し、重要なシステムから計画を策定することがコンティンジェンシープランの基本です。
イ: 災害などへの対応のために,すぐに使用できるよう,バックアップデータはコンピュータ室内又はセンタ内に保存しておく。
誤り。バックアップデータは地理的に離れた場所に保存することが推奨されます。同一施設内に保存することは災害時のリスクに対応できません。
ウ: バックアップの対象は,機密情報の中から機密度を勘案して選択する。
誤り。バックアップは機密情報だけでなく、業務継続に必要なすべてのデータを対象とする必要があります。
エ: 被害のシナリオを作成し,これに基づく“予防策策定手順”を策定する。
誤り。予防策の策定は重要ですが、これはリスクマネジメントに該当し、コンティンジェンシープランの直接的な目的とは異なります。
【答え】
ア: 企業の全てのシステムを対象とするのではなく,システムの復旧の重要性と緊急性を勘案して対象を決定する。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問23