平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10
【問題10】
表はプロジェクトの作業リストである。作業 D の総余裕時間は何日か。ここで、各作業の依存関係は、全てプレシデンスダイアグラム法における終了-開始関係とする。
【解説】
総余裕時間は、その作業の開始または終了を遅らせることができる時間の余裕を意味します。以下の手順で計算します。
- 1. クリティカルパスの特定
作業 A → B → C → E の所要期間: 4 + 5 + 3 + 2 = 14日
作業 A → D → E の所要期間: 4 + 1 + 2 = 7日
したがって、クリティカルパスは「A → B → C → E」で、所要期間は 14日 です。
- 2. 作業 D の早い開始時刻(ES)と早い終了時刻(EF)
作業 A が終了するのが 4日目なので、作業 D の開始時刻は 5日。
作業 D の所要期間は 1日なので、終了時刻は 5日。
- 3. 作業 D の遅い開始時刻(LS)と遅い終了時刻(LF)
作業 E の開始時刻が遅くとも 14日目なので、E の前の作業(C, D)の終了時刻が必要。
C はクリティカルパス上にあり、終了時刻は 12日目。
したがって、D の遅い終了時刻は 12日、遅い開始時刻は 12日。
- 4. 作業 D の総余裕時間
総余裕時間 = 遅い開始時刻(LS) – 早い開始時刻(ES) = 12 – 5 = 7日
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10