平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問13
【問題13】
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
(最終成果物に含まれる誤りの件数)÷(最終成果物の量)
(変更が必要となるソースコードの行数)÷(移植するソースコードの行数)
(利用者からの改良要求件数)÷(出荷後の経過月数)
【解説】
ソフトウェアの保守性は、システムを変更・修正する際の容易さを評価する指標です。そのため、保守性の評価指標として適切なものは、修正の効率性や負荷に関するデータを反映している必要があります。
- ア: (最終成果物に含まれる誤りの件数)÷(最終成果物の量)
誤り。これは主にソフトウェアの品質全般、特に信頼性の評価指標として使われます。
- イ: (修正時間の合計)÷(修正件数)
正しい。修正に要する時間を修正の回数で割ることで、1件あたりの修正効率を測定できます。これは保守性の評価に適しています。
- ウ: (変更が必要となるソースコードの行数)÷(移植するソースコードの行数)
誤り。これは移植性の評価指標として使われることが多く、保守性とは異なります。
- エ: (利用者からの改良要求件数)÷(出荷後の経過月数)
誤り。これはユーザビリティや満足度、要求の頻度を測る指標であり、保守性の直接的な評価には適しません。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問13