平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5
【問題5】
工期を短縮させるために、クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。
全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールを開発する。
【解説】
ア: 時間外勤務を実施する。
誤り。時間外勤務の実施は「クラッシング」の一例であり、作業に追加リソースを投入する方法です。ファストトラッキングではありません。
イ: 生産性を高められる開発ツールを導入する。
誤り。これは効率向上の施策であり、ファストトラッキングとは直接的な関係はありません。
ウ: 全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールを開発する。
正しい。ファストトラッキングとは、作業の一部を本来の順序を待たずに並行して実施する方法です。設計が完了する前に、仕様が確定したモジュールの開発を進めることはファストトラッキングの典型的な例です。
エ: 要員を追加投入する。
誤り。要員を追加投入することも「クラッシング」に該当し、リソースの増加で作業を早める手法です。ファストトラッキングではありません。
【答え】
ウ: 全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールを開発する。
出典:平成24年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5