平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17
【問題17】
データベースサーバのハードディスクに障害が発生した場合でもサービスを継続できるようにするための方策として,最も適切なものはどれか。
共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させる。
サーバのディスクを二重化し,通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。
サーバの予備機を設置し,OSとアプリケーションソフトを本番機と同じ構成にして待機させておく。
別のディスクにデータベースを毎週末にコピーする。
【解説】
ア: 共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させる。
誤り。分散格納はデータの読み取り効率を向上させる手段ですが、障害発生時のサービス継続には直接寄与しません。
イ: サーバのディスクを二重化し,通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。
正しい。これはRAID 1(ミラーリング)による方法で、ディスク障害が発生してももう一方のディスクからデータを読み出すことでサービスを継続できます。
ウ: サーバの予備機を設置し,OSとアプリケーションソフトを本番機と同じ構成にして待機させておく。
誤り。これはフェイルオーバー構成ですが、ディスク障害そのものの対応にはならず、障害発生時にディスク内容が失われる可能性があります。
エ: 別のディスクにデータベースを毎週末にコピーする。
誤り。バックアップは重要ですが、毎週末のコピーではリアルタイムの障害対応には不十分です。
【答え】
イ: サーバのディスクを二重化し,通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。
出典:平成21年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問17