平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5
【問題5】
クリティカルチェーン法の説明はどれか。
アローダイアグラムを用いて,各作業の余裕日数を算出する手法である。
クリティカルエラーが発生した場合の,その原因究明から修復までの一連の手順を事前に決めておく手法である。
クリティカルパス上にない作業が遅延し,クリティカルパスが変わるときの変更手法である。
作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
【解説】
ア: アローダイアグラムを用いて,各作業の余裕日数を算出する手法である。
誤り。これはPERT(Program Evaluation and Review Technique)やクリティカルパス法(CPM)の特徴に近い説明です。
イ: クリティカルエラーが発生した場合の,その原因究明から修復までの一連の手順を事前に決めておく手法である。
誤り。クリティカルチェーン法とは関係がなく,エラー管理に関する説明です。
ウ: クリティカルパス上にない作業が遅延し,クリティカルパスが変わるときの変更手法である。
誤り。クリティカルチェーン法ではなく,クリティカルパス法の説明に近い内容です。
エ: 作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
正しい。クリティカルチェーン法は,資源の制約を考慮しながらスケジュールを調整し,資源の競合を回避するためのプロジェクトスケジュール管理手法です。
【答え】
エ: 作業の依存関係と資源の依存関係の両方を考慮して,資源の競合が起きないようにスケジュールを管理する手法である。
出典:平成22年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5