平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25
【問題25】
OECDの“プライバシー保護ガイドライン”の原則を適切に説明したものはどれか。
“公開の原則”は,組織体が講じている個人データの安全管理策の内容を公開することを要求している。
“責任の原則”は,組織体のすべての要員が個人データの保護に関して責任を負うことを要求している。
“データ内容の原則”は,収集した個人データを利用目的に必要な限度で正確,完全,最新の状態に保つことを要求している。
“利用制限の原則”は,個人データを収集する際,本人に収集目的を通知する,又は同意を得ることを要求している。
【解説】
ア: “公開の原則”は,組織体が講じている個人データの安全管理策の内容を公開することを要求している。
誤り。“公開の原則”は、個人データの存在、利用目的、管理者などの情報を公開することを求めていますが、安全管理策の内容を公開することまでは要求していません。
イ: “責任の原則”は,組織体のすべての要員が個人データの保護に関して責任を負うことを要求している。
誤り。“責任の原則”は、データ管理者がプライバシー保護の原則を実施する責任を負うことを求めていますが、組織体のすべての要員が責任を負うことまでは要求していません。
ウ: “データ内容の原則”は,収集した個人データを利用目的に必要な限度で正確,完全,最新の状態に保つことを要求している。
正しい。“データ内容の原則”は、個人データが利用目的に沿ったものであり、かつ正確、完全、最新の状態に保たれるべきことを求めています。
エ: “利用制限の原則”は,個人データを収集する際,本人に収集目的を通知する,又は同意を得ることを要求している。
誤り。“利用制限の原則”は、個人データを収集目的以外で利用することを制限するものであり、収集時の通知や同意取得は“収集制限の原則”に該当します。
【答え】
ウ: “データ内容の原則”は,収集した個人データを利用目的に必要な限度で正確,完全,最新の状態に保つことを要求している。
出典:平成22年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問25