平成23年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5
【問題5】
工程管理図表に関する記述のうち,ガントチャートの特徴はどれか。
工程管理上の重要ポイントの把握に適しており,個人の進捗管理などに用いられる。
個々の作業の順序関係,所要日数,余裕日数などが把握できる。
作業開始と作業終了の予定と実績や,仕掛かり中の作業などが把握できる。
作業の出来高の時間的な推移を表現するのに適しており,費用管理と進捗管理が同時に行える。
【解説】
ア: 工程管理上の重要ポイントの把握に適しており,個人の進捗管理などに用いられる。
部分的に正しい。ガントチャートは作業の進捗管理に適していますが、「重要ポイントの把握」というよりはスケジュールや進捗の可視化が主な目的です。
イ: 個々の作業の順序関係,所要日数,余裕日数などが把握できる。
誤り。これらはアローダイアグラムやPERT図の特徴であり,ガントチャートでは順序関係を明確に示しません。
ウ: 作業開始と作業終了の予定と実績や,仕掛かり中の作業などが把握できる。
正しい。ガントチャートは作業の開始・終了予定や実績を視覚的に示し,進捗状況を把握するのに適しています。
エ: 作業の出来高の時間的な推移を表現するのに適しており,費用管理と進捗管理が同時に行える。
誤り。これはEVM(Earned Value Management)の特徴であり,ガントチャートでは表現されません。
【答え】
ウ: 作業開始と作業終了の予定と実績や,仕掛かり中の作業などが把握できる。
出典:平成23年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5