平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問7
【問題7】
クリティカルチェーン法による進捗管理の方法のうち,適切なものはどれか。
遅れが生じてプロジェクトバッファを消費し始めても,残量が安全区域にある間は特に対策を講じない。
クリティカルチェーン上のタスクに遅れが生じた場合,速やかにクリティカルチェーンの見直しを行う。
個々のタスクの終了時だけに進捗報告を受けて,プロジェクトバッファを調整する。
マイルストーンを細かく設定し,個々のタスクの遅れに対してすぐに対策を実施する。
【解説】
ア: 遅れが生じてプロジェクトバッファを消費し始めても,残量が安全区域にある間は特に対策を講じない。
正しい。クリティカルチェーン法では,プロジェクトバッファの残量が安全区域内にある場合は進捗を監視し続け,安全区域を超えた場合にのみ対策を講じるのが一般的です。
イ: クリティカルチェーン上のタスクに遅れが生じた場合,速やかにクリティカルチェーンの見直しを行う。
誤り。クリティカルチェーン法では,タスクの遅れが発生してもすぐに計画を見直すのではなく,バッファを活用して対応するのが基本です。
ウ: 個々のタスクの終了時だけに進捗報告を受けて,プロジェクトバッファを調整する。
誤り。進捗報告は定期的に行い,リアルタイムでプロジェクト全体の状況を把握する必要があります。
エ: マイルストーンを細かく設定し,個々のタスクの遅れに対してすぐに対策を実施する。
誤り。クリティカルチェーン法では,マイルストーンを細かく設定するよりも,プロジェクト全体の進捗をバッファで管理する方法が推奨されます。
【答え】
ア: 遅れが生じてプロジェクトバッファを消費し始めても,残量が安全区域にある間は特に対策を講じない。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問7