平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問9
【問題9】
プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。
遅れているクリティカルパス上のアクティビティに人員を増強した。
コストを削減するために,これまで承認されていた残業を禁止した。
仕様の確定が大幅に遅れたので,プロジェクトの完了予定日を延期した。
設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように,スケジュールを変更した。
【解説】
ア: 遅れているクリティカルパス上のアクティビティに人員を増強した。
正しい。クラッシングは、クリティカルパス上の作業に追加のリソース(人員や資金)を投入することで、プロジェクトの全体スケジュールを短縮する手法です。この選択肢は典型的なクラッシングの例です。
イ: コストを削減するために,これまで承認されていた残業を禁止した。
誤り。コスト削減を目的とした施策であり、プロジェクトのスケジュール短縮を意図していないため、クラッシングには該当しません。
ウ: 仕様の確定が大幅に遅れたので,プロジェクトの完了予定日を延期した。
誤り。プロジェクトのスケジュールを延長する行為は、クラッシングとは逆のアプローチです。
エ: 設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように,スケジュールを変更した。
誤り。これはファストトラッキングの例であり、クラッシングとは異なるプロジェクト短縮の手法です。
【答え】
ア: 遅れているクリティカルパス上のアクティビティに人員を増強した。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問9