平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問16
【問題16】
Web コンテンツの作成に当たって,アクセシビリティを確保する観点から考慮すべきことはどれか。
キーボードだけでも操作できるように,Tab キーと Enter キーでリンクを選択できるようにする。
どこに入力するかを分かりやすくするために,項目名の直後に入力欄を配置し,“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
文字位置をそろえるために,単語の途中に空白を入れて調整する。
利用者がどこを誤ったか分かるように,入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
【解説】
ア: キーボードだけでも操作できるように、TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
正しい。視覚障害者やマウスを使用できないユーザーのために、キーボード操作のみでWebページをナビゲートできるようにすることは、アクセシビリティ向上の基本的な配慮です。
イ: どこに入力するかを分かりやすくするために、項目名の直後に入力欄を配置し、“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
誤り。スクリーンリーダーはHTMLの記述順に読み上げるため、入力方法の指示は入力欄の前に配置するべきです。これにより、ユーザーは入力前に必要な情報を得ることができます。
ウ: 文字位置をそろえるために、単語の途中に空白を入れて調整する。
誤り。単語の途中に空白を挿入すると、スクリーンリーダーが単語を正しく読み上げられなくなる可能性があります。レイアウト調整のために空白を使用することは避けるべきです。
エ: 利用者がどこを誤ったか分かるように、入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
誤り。色覚障害を持つユーザーには、色の変化だけではエラー箇所が認識できない場合があります。色の変更に加えて、テキストやアイコンなどでエラーを視覚的に示す工夫が必要です。
【答え】
ア: キーボードだけでも操作できるように、TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問16