平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問4
【問題4】
プロジェクトのスケジュール管理で使用する“クリティカルチェーン法”の実施例はどれか。
限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
クリティカルパス上の作業に,生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
クリティカルパス上の作業に,要員を追加投入する。
クリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
【解説】
ア: 限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
正しい。クリティカルチェーン法では、資源制約とスケジュール上の不確実性に対応するため、プロジェクトバッファや合流バッファを設置し、遅延リスクを吸収できるようにします。
イ: クリティカルパス上の作業に,生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
誤り。これはプロセス改善の一般的な施策であり、クリティカルチェーン法特有の実施例ではありません。
ウ: クリティカルパス上の作業に,要員を追加投入する。
誤り。これはクラッシングと呼ばれる手法であり、クリティカルチェーン法の特徴ではありません。
エ: クリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
誤り。これはファストトラッキングと呼ばれる手法であり、クリティカルチェーン法とは異なります。
【答え】
ア: 限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問4