令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問7
2025年7月3日
【問題7】
プロジェクトのスケジュール管理で使用する“クリティカルチェーン法”の実施例はどれか。
限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
クリティカルパス上の作業に,生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
クリティカルパス上の作業に,要員を追加投入する。
クリティカルパス上の先行作業の全てが終了する前に後続作業に着手し,一部を並行して実施する。
【解説】
ア: 限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
正しい。クリティカルチェーン法は、不確実性や資源の制約に対応するためにバッファを設けてプロジェクトの遅延リスクを低減する手法です。合流バッファやプロジェクトバッファはこの手法の重要な要素です。
イ: クリティカルパス上の作業に,生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
誤り。これはクリティカルチェーン法ではなく、一般的なプロセス改善や生産性向上の取り組みに該当します。
ウ: クリティカルパス上の作業に,要員を追加投入する。
誤り。これはクラッシングに該当し、クリティカルチェーン法の特徴ではありません。
エ: クリティカルパス上の先行作業の全てが終了する前に後続作業に着手し,一部を並行して実施する。
誤り。これはファストトラッキングの例であり、クリティカルチェーン法とは異なります。
【答え】
ア: 限りある資源とプロジェクトの不確実性に対応するために,合流バッファとプロジェクトバッファを設ける。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問7