平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問11

【解説】

1人で開発する場合
– 総開発工数: 440人時
– コミュニケーションの工数は不要。

10人のチームで開発する場合
1. コミュニケーション工数の計算
– 10人のメンバー間の総当たりの組み合わせ数は次の通り。
10C2 = 10 × 9 ÷ 2 = 45（組み合わせの数）
– 各組み合わせごとに週当たり4人時の工数が発生するため、
45 × 4 = 180人時（1週間当たりの総コミュニケーション工数）。

2. チームの1週間当たりの総労働時間
– 10人のチームで各人が週40時間働くため、
10 × 40 = 400人時（1週間当たりの労働時間）。

3. 1週間当たりの純粋な開発工数
– 総労働時間からコミュニケーション工数を差し引くと、
400 – 180 = 220人時（1週間当たりの純粋な開発工数）。

4. 開発に必要な週数
– 総開発工数を1週間当たりの純粋な開発工数で割ると、
440 ÷ 220 = 2週。

5. 総コミュニケーション工数
– 1週間当たりのコミュニケーション工数に開発期間（2週）を掛けると、
180 × 2 = 360人時。

6. 総開発コスト
– 開発工数とコミュニケーション工数の合計は、
440 + 360 = 800人時。

コスト倍率の計算
– 1人で開発する場合のコスト: 440人時
– 10人のチームで開発する場合のコスト: 800人時
– 倍率:
800 ÷ 440 ≈ 1.8181
小数第2位を切り捨てて、小数第1位まで求めると1.8倍となります。