平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20
【問題20】
ITILのITサービス継続性管理の達成目標に関する説明のうち,適切なものはどれか。
災害が起こった後,一定期間内にシステムを復旧し事業を継続させる。
災害だけでなく,インシデントも含めた対策を実施する。
災害によって被害を被った情報システムの構成を修復する。
災害の発生を予測したプロアクティブな予防措置よりも,事後の復旧に重点をおく。
【解説】
ア: 災害が起こった後,一定期間内にシステムを復旧し事業を継続させる。
正しい。ITILのITサービス継続性管理(IT Service Continuity Management)は、災害や重大な障害が発生した場合に、ITサービスを一定期間内に復旧させ、業務の継続を確保することを目指しています。
イ: 災害だけでなく,インシデントも含めた対策を実施する。
誤り。インシデント管理は別のプロセスであり、ITサービス継続性管理の直接の目標ではありません。
ウ: 災害によって被害を被った情報システムの構成を修復する。
誤り。システム構成の修復は一部の活動に含まれる可能性がありますが、ITサービス継続性管理の目標としては限定的です。
エ: 災害の発生を予測したプロアクティブな予防措置よりも,事後の復旧に重点をおく。
誤り。ITサービス継続性管理では事後の復旧も重要ですが、災害発生を未然に防ぐ予防措置も重要な要素とされています。
【答え】
ア: 災害が起こった後,一定期間内にシステムを復旧し事業を継続させる。
出典:平成24年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問20