令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8
2025年7月3日
【問題8】
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて WBS を作成する目的として,適切なものはどれか。
開発の期間と費用とがトレードオフの関係にある場合に,総費用の最適化を図る。
作業の順序関係を明確にして,重点管理すべきクリティカルパスを把握する。
作業の日程を横棒(バー)で表して,作業の開始時点や終了時点,現時点の進捗を明確にする。
作業を,階層的に詳細化して,管理可能な大きさに細分化する。
【解説】
ア: 開発の期間と費用とがトレードオフの関係にある場合に,総費用の最適化を図る。
誤り。これはプロジェクトのスケジュールや費用の最適化に関する目的であり,WBS 作成の直接的な目的ではありません。
イ: 作業の順序関係を明確にして,重点管理すべきクリティカルパスを把握する。
誤り。クリティカルパスを把握することはネットワーク図の作成が主な手段であり,WBS の目的とは異なります。
ウ: 作業の日程を横棒(バー)で表して,作業の開始時点や終了時点,現時点の進捗を明確にする。
誤り。これはガントチャートの作成目的であり,WBS の作成目的ではありません。
エ: 作業を,階層的に詳細化して,管理可能な大きさに細分化する。
正しい。WBS(Work Breakdown Structure)の目的は,プロジェクト作業を階層的に分解して管理可能な単位にすることです。これにより,作業内容を明確化し,進捗管理やリソース割り当てを容易にします。
【答え】
エ: 作業を,階層的に詳細化して,管理可能な大きさに細分化する。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問8