令和2年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10
2025年7月3日
【問題10】
プロジェクトにどのツールを導入するかを、EMV(期待金額価値)を用いて検討する。デシジョンツリーが次の図のとき、ツールAを導入するEMVがツールBを導入するEMVを上回るのは、Xが幾らよりも大きい場合か。
【解説】
1. EMV(期待金額価値)の計算方法:
- EMV = (効果が大きい場合の価値 × 確率) + (効果が小さい場合の価値 × 確率) – 費用
2. ツールAのEMV計算式:
- ツールAの場合、費用は120万円。
- 効果が大きい場合: X万円、確率60%
- 効果が小さい場合: 90万円、確率40%
- EMV(A) = (X × 0.6) + (90 × 0.4) – 120 = 0.6X + 36 – 120 = 0.6X – 84
3. ツールBのEMV計算式:
- ツールBの場合、費用は60万円。
- 効果が大きい場合: 120万円、確率60%
- 効果が小さい場合: 60万円、確率40%
- EMV(B) = (120 × 0.6) + (60 × 0.4) – 60 = (72) + (24) – 60 = 36万円
4. 条件式の設定:
- ツールAを選択する条件は、EMV(A) > EMV(B) であるため、0.6X – 84 > 36
5. Xの計算:
出典:令和2年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10